1回 同業種 懇談会

日付:1221日月曜日  参加者: 埼玉県「まちの駅ネットワーク本庄」 阿奈さん、 広島県「まちの駅ネットワークはつかいち大野町商工会さん、 福岡県「かすやまちの駅ネットワーク」の事務局を担当している商工会松尾さん、まちづくり計画研究所  今泉さん、地域交流センター 橋本、高橋、本原 (計7人)(敬称略)

 議論内容: 

 全国のまちの駅ネットワークを活かして同業種同士の Zoom による情報交換が有効ではないかという仮定のもと、商工会・商工会議所のメンバーにお声をかけ、第1回を開催した。年末にあたり参加者が少ないことが予想されたが、3つのネットワークの方に参加していただいた。

1.まず、自己紹介とまちの駅に関する今年の活動内容について:

(1)「まちの駅ネットワークはつかいち」の開本さんから: 例年は観光客が多いが、今年は外国人観光客が全くいない。 年末・正月と予約が一杯であったがキャンセルが多く、大変な状態である。今年の活動実績として、まちの駅のキーステーション設立の補助金が決定し、、再来年4月にオープンの予定で来年から工事が開始することとなった。

(2)「まちの駅ネットワーク本庄」の阿奈さんから: コロナの影響で活動がほとんどできなかったが、広報委員会だけは開き、まちの駅マップの改訂を行った。スタッフ会議と駅長会議は1月に実施する予定。Facebookまちの駅ネットワークほんじょうhttps://www.facebook.com/honjo.machinoeki/

を見ると、江戸時代の盲目の国学者  塙保己一(はなわほきいち) の講演・講談などいろいろな活動を行っていることを確認した。

今度の大河ドラマの主人公は、新一万円札の顔としても注目される「渋沢栄一」。出身は本庄市の近くの深谷市なので来年は観光客が増えるかもしれない、とのこと。また、テレビ東京のアド街ック天国という番組でも本庄市が先日取り上げられた。

本庄には、60以上のまちの駅があるが、今年はレンガ倉庫(重要文化財の〈旧本庄商業銀行煉瓦倉庫〉という素敵な明治期の歴史的建造物)など新しい駅が増え、シートを差し込む形でマップの改定した。 ただ、それ以外の交流活動や研修などはできなかった。

 

(3)「かすやまちの駅ネットワーク」の松尾さんから:  今年はコロナで活動がなかなかできなかった。2ヶ月ごとにミーティングを予定していたが、3回しかできなかった。新規の駅が5つ増え、34駅になった。今年4月にマップを作ったが、来年は追加分も含めた形でマップを改訂する予定。商工会には、まちの活性化委員会があり、まちの駅はそこに組み込まれている。いつも通りの活動はできなかったが、今年はまちの駅を紹介する YouTube を作っている。

https://www.youtube.com/channel/UCIGvRdV5zp6dpMkISz6I-yg

全国で唯一、県立福岡魁誠(かいせい)高等学校がまちの駅になっており、毎年文化祭ではまちの駅コーナーが設けられ、学習の一環として活動している。 その他、公の場所、例えば図書館・文化施設・病院・郵便局など珍しいところがまちの駅になっている。なお、WEB部会第7回に多数参加いただいた志免町のまちの駅は「かすやまちの駅ネットワーク」に入っている。

(4)NPO法人 地域交流センター 高橋さんから: 私たち事務局もコロナ禍の状況で活動が制限されているがオンラインでの全国のまちの駅とのコミュニケーションで情報を入手している。

(5)同橋本さん:  コロナで全国への出張が激減した。 昨年、奈良県に「まちの駅たわらもと」ができ、そこには出張した。今年は長野と富山だけ。富山では空き店舗をまちの駅にし、朝市の拠点にしようという動きがある。一方、今年はコロナ騒ぎの中、 Zoom を使ったオンラインでのミーティングの有効性が分かったことはよかった。 来年の新潟県見附市で行われる全国大会ではオンラインで参加できる形も検討したい。 以前、まちの駅の目的はトイレの利用や道案内であったが、時代が変わり、今後は「まちの駅同士のつながりや楽しさの共有」を求めていくべきと考えている。

(6)同本原から:   Zoom を使ったオンラインでのミーティングを積極的に行っている。 8回の Web 会議、そして3回の「まちの駅姉妹締結の懇談会」の実施についてまちの駅掲示板で紹介した。

2.ZOOMでのオンラインミーティングが可能なまちの駅がどの程度あるか聞いた。 福岡の松尾さんや廿日市の開本さんによると「やれる人と、やれない人が半々だろう」、 本庄の阿奈さんによると「やらない・やれない人が大半ではないか」とのこと。  

これに関連し、本原から下記を紹介した。東京の中野区での生涯学習大学(自治体が行っているシニア向けの教育)では今年、会場での参加だけでなく、オンラインで受講できるようにした。当然、オンライン受講が出来ない人もいるので、相談会を頻繁に開催し、オンライン講義が受けれるように指導し、成果が上がっている。

本庄の阿奈さんから、今回、開始時間を14時からに設定したが年末で忙しいだけでなく、業種によっては参加が難しい時間帯かもしれない。 どの曜日が良いか、どの時間帯がよいかなどアンケートをとってみようかと思っている、とのこと。

 

3.「まちの駅ネットワークはつかいち」では100箇所のまちの駅があるがこのネットワーク内で、または他の地域のネットワーク間でオンラインミーティングができないか? 例えば、今日集まった「本庄」、「はつかいち」、「かすや」間でミーティングができないか? その際、元気のいい人や面白い人を集めたら良いのではないか、といった話があった。

■本原からある研究論文を紹介した。「従業員一人当たりの売上高は、同じ都道府県内の企業との取引を増やしても必ずしも増えないが、都道府県外の企業との取引を増やすと増えることがわかった」とのこと。https://president.jp/articles/-/41062?page=2

 

4.高橋さんから「情報化に熱心なまちの駅と、そうでないところがあるだろうが、どうすれば良いのだろうか? まちの駅マップはアナログで出来ているが、デジタル化してホームページに載せるなどが重要と思われる。商工会の事務局などで指導するというのはどうだろうか?」という質問。

(1)かすやの松尾さんから: 駅長でも発信力のある人と、ない人がいる。  商工会などで事務局がサポートしたら良いだろうし、ファシリテーターとなる人材も必要であろう。事務局がまちの駅を訪問し、個別対応するということも必要だろう。

(2)はつかいちの開本さんから: リモートでの会議などで「やらざるを得ない状態」にしている。まずは、アナログから入って慣れてもらい、その後デジタルに移る形にしたい。なお、SNS に即入る(使ってもらう)のは難しかもしれない。 来年の2月7日に大野牡蠣(かき)フェスティバルが予定され、リモート開催する予定なので皆さんに是非見てもらいたい。

(3)本庄の阿奈さんから: アナログの印刷物であるまちの駅マップを PDF にしてホームページの中に組み込んでいる。また、 Facebook と連動する形にしている。デジタルが苦手な人に対しては、積極的に行っている女子会でスマホで教え合うという活動を行っている。 また、本庄にはケーブルテレビがあり、各まちの駅を取材をしてもらいそれをホームページに載せるということも行っている。https://www.honjo-machinoeki.jp/html/station.html

 

5.ここから今泉さんが参加: かすやまちの駅ネットワークでは、全国で唯一、まちの駅になっている高校があり、素晴らしい。 まちづくりは人づくり、人づくりは教育、そしてそれを商工会が事務局をになっている。 先日、まちの駅若宮の商工会の事務の方が市議会議員に立候補し、トップ当選した。まちの駅で人材が育っているということを実感した。

6.橋本さんよりまちの駅についての資料の説明があった。(下記pdfファイル参照)

長い名前のまちの駅、まちの駅になっている役所役場・観光協会・商工会などの団体・郵便局・金融機関・鉄道駅・ミュージアム・コンビニ・酒造メーカ・神社・お寺のリストを紹介した。 これらの同業種でつながりを作る方法がないだろうか? 

7.同じ地区での同業種は競合相手になってしまうため、なかなかざっくばらんに話ができないが、全く別の場所の同業種ならばそれができるのではないか?同業種同志で集まって下さい、と言っても、何か話題性がないとなかなか人集めがしづらいだろう。 例えば、面白い人や変わった人にスピーカーとして参加してもらうことや、「まちの駅に関してのxx賞」という賞を出すといった活動も必要かもしれない。 また、業種ごとに都合のよい時間帯があるのでそういうことを考慮しながら同業種のミーティングを開くべく検討すべきだろう。

以上

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まちの駅ネーミング資料201202.pdf
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